やはり俺の人生は間違っている

37歳独身男のブログ。孤独のグルメ、独り酒場放浪記など

Praia~O monstro dentro do mar 稲川淳二「海に潜むもの」

Recentemente eu conheci um amigo. A profissão dele é bonzo de templo de budista. O passatempo dele é surfe. Ele é muito jovem. Nós vamos surfe ao mar juntos. Os membros foram 4. Nós dirigimos carro. Dentro do caminho, ”Vamos almoçar e entramos ao restaurante.” Dona do restaurante nos dou garrsfas de água. Mas as garrafas foram 3. Fartou 1a gaffa de água. Meu amigo não recebeu água. Ordenei a dona ”Mais uma água, por favor!” Dona nos deixou mais uma água. Nós dissemos, ”Você é timido, como se não existe aqui.” Por isso, você não recebe água. Todomundo ordenou curry. Nós 4 pedimos 4 currys á dona. Mas currys veram só 3. Depois de ele não receber água, ele não recebeu curry, também. ”Você não existe aqui?Não recebeu água e curry.” Nós sorrimos.

 

Depois do restaurante, fomos ao mar e surfamos. Quando nós voltamos á terra, na praia tive só 3. O cara que não recebeu curry, não voltou. ”O que aconteceu com ele?” ”Não sei. Está nadando sozinho?” Nós jogamos surfe. O sol desceu e nós  voltamos á praia. Ele ainda não voltou. ”O que aconteceu com ele? Ele ainda não voltou?” ”Acho que ele está paquerando bonita?” ”Ele é bonito.” ”Se ele não estiver aqui, ele vai ao hotel. Agora, nós vamos ao hotel! ” ”Ele é OK?” ”Talvez ele sabe onde hotel é.” ”Mas tenoho preocupação com ele.” ”Ele é talvez OK. Ele está paquerando.” Excet ele, nós jantamos no hotel. Depois de jantar, ele ainda não voltou. Nós bebemos e dormimos.

 

Na madrugada, ”Boa noite. Conhecensa.” alguém esteve perguntando e batendo a porta na fola. Quando abri a porta, dona de hotel esteve aqui. ”Desculpe, madrugada. Agora polícial vem aqui e chame alguém desta sala. quem pode chamar?” O bonzo disse, ”Eu vou.” Ele perguntou a polícia, ”Por que polícia nos chama?” Polícia respondeu ”Desculpe, você acha que amigo não voltou ao hotel ainda, não é?” Respondeu ”Tá certo. O que aconteceu com ele?” Polícia  respondeu, ”Estamos interrogando. Vamos ir á delegacia juntos, por favor!” Na conclução, fomos á delegacia. No caminho da delegacia, nós perguntamos a polícia, mas ele não respondeu nada.

 

Depois de chegar á delegacia, o polícial disse, ”É difficil para explicar, ele está aqui.”Por que ele está aqui? Ele está com acidente?” Polícial respondeu ”É feliz que ele não seja seu amigo. Um cadáver foi descoberto na praia. Verifique, por favor!” Depois do restaurante, nós se não encontramos. Achamos que ele estava paquerando. Não podemos crer. Nós entramos a sala de cadáver e encontramos um saco como  a boneca grande. Achamos que o saco é granade. Polícial nos perguntou, ”Verifique, por favor!” O bonzo respondeu, ”Entendi. O cadáver é meu amigo. É certo. Ele é meu amigo.” Ele perguntou á polícia, ”Por que ele morreu?” Polícia respondeu, ”Ainda não sei. Se fizer autopsia, alguma verdade vai ser revelada, mas ainda não.” Perguntou, ”Ele morreu por causa de se afogar no mar?” Respondeu, ”Acho que ele se afoga no mar.Talvez differente.” Perduntou, ”Ataque cardíaco?” Respondeu, ”Talvez ataque cardíaco.” Perguntou, ”Como ele foi discoverto?” Respondeu, ”É difficil para explicar.” A explicação de polícial foi ruim. Un dos meu amigo disse,”O saco de cadáver é grande, não é?” O bonzo perguntou a polícia, ”Posso verificar este cadáver completamente?” Respondeu, ”OK, por favor.” Quando nós abrimos o saco, estevem 2 cadáveis dentro do saco. Avelha estava pegando a pé de meu amigo. Perguntamos a polícial, ”O que é isso?” Respondeu, ”Na verdade, sacemos esta velha. 4 dias atrás, ela sumiu com certeza.” Perguntamos, ”Por que ele não fugiu?” Respondeu, ”Ela já morreu 4 dias atrás. Por que o cadárvel pode pegar á pe dele? Nós não sabemos também, por que.”

 

 

 

海に潜むもの

 

割と最近になって親しくなった方なんですが、この方はお坊さんなんです。

このお坊さんというのは家が代々お寺ですから、いわば若旦那なんですね。

それで、この人サーファーなんです。

家は坊さんなんですが、そういう仕事ばっかりやっちゃったりして、非常にお坊さんとは思えないようなまだ若い人なんです。

それで、ちょっと前まではお坊さんの仕事もしてなくて、イケイケのサーファーだったわけですから、仲間で集まって、ちょっと行こうという話になった。

それで集まろうという話になったら、自分を入れて4人が集まった。

その4人で車に板を乗せて出かけて行った。

行く途中に「何か食っていこうや」という話になり、道路沿いのレストランに車を停めて入った。

「いらっしゃいませ」と女の店員さんが来て水を置いていったんですね。

そしたら、その水が3つしかない。1人分足りないんです。

1人の友達のところに水がないんだ。

「お姉さん、水もう一つね」というと、お姉さんは水をもう一つ置いていった。

それを見てみんなで「お前存在感ねぇな。水もこねーよ」と笑ったというんです。

それでみんなで同じものを頼んだ方が早いという理由で、みんなカレーを頼んだ。「お姉さん、全員カレーね」と注文すると、カレーが3つしか来ない。

「お前さ、絶対的に存在感ねぇよ。水も来ないし、カレーも来ないんだもん」とまたみんなで笑った。

 

それで腹ごしらえして海に行き、みんなで早速サーフィンをして盛り上がった。

陸に上がると、3人しかいない。

例のカレーがこなかった奴が上がってこないんです。

「おい、アイツどうしたんだ?」

「さぁ?まだ泳いでいるんじゃないか?」

そういって、一息入れると、また皆でサーフィンをしに行った。

もうだんだん日が傾いてきたので、皆陸に戻ると、またそいつが来ない。

「おい、アイツどうしたんだ。さっきからずっといないじゃないか」

「どうせナンパでもしてるんじゃないか」

「あぁ、あいつは結構モテるからな」

「どうせいなかったら宿に来るだろうし、もう夕方だから先に宿の方に行こうぜ」

「大丈夫かな?」

「大丈夫だよ。旅館の場所も知ってるんだからさ」

「でもちょっと心配だな…。」

「どうせナンパでもしてどこかにしけこんでんだから大丈夫だよ。心配いらないって。」

それで皆はそいつをおいて宿に行ってなんやかんやしていると夕食の時間になった。

「あいつ、本当にどうしたんだろうな」

「夕飯にも戻ってこなかったな」

「なんかあったんじゃないか?大丈夫かな」

「大丈夫だよ、どうせナンパが上手くいってどっかにしけこんでんだから、朝方になったら帰ってくるよ」

それで皆、そいつのことを放っておいて寝ちゃった。

 

夜中になったら部屋の外で「すみません、すみません」と声が襖の向こうから聴こえる。

「はいなんでしょうか」と襖を開けると、そこには旅館の女将が立っていた。

「すみません、夜分遅くに。実は今警察の方が来られていて、こちらの部屋の責任者を呼んでくださいと言っているんですけども、どなた様をお呼びすればよろしいでしょうか?」

そのお坊さんはは起きていたものですから、「じゃあ私が行きます」といい、警察のところへ行った。案内されて玄関先まで行くと、警察の男の人が立っていて。「恐れ入りますが」といいながら警察手帳を見せた。

「それで、警察の方がどういった御用でしょうか」

「あの、唐突な質問で申し訳ないんですけども、ご友人の方が1人、お戻りになっていないんじゃないでしょうか」

「確かに戻っていないですね。アイツもしかして、何かやったんですか?」

「あの・・・そういうことでしたらお話しますけど・・・我々、ずっと調査をしてまして、そうしましたらこんな遅い時間になってしまい申し訳ないんですけども・・・。夜中で申し訳ないんですが、ご足労お願いできませんでしょうか」

と警察の方が言った。

それでそのときにお坊さんは(これはただ事じゃない)と思い、後の友人2人を起こし、事情を説明した。

2人は寝ぼけており、急に起こされて機嫌も悪いんですが、「今警察が来てて」と事情を説明し、その警察官と3人で一緒に出かけていった。

道すがら、「事件なんですか」と聞いてもその警察官は何も答えない。

理由も話してくれない。

ただ警察官があまり良い表情をしていないんで、これはあまり良いことじゃないんだろうな・・・と思った。

それで、車を降りるときに警察官の方が非常に言いにくそうにしつつ

「あの、申し訳ないんですが・・・こちらに安置されています・・・。」

と言った。

「えっ、安置されているってどういうことですか?死んだんですか?」

「いや・・・お友達じゃなければいいんですけども・・・海で死体が上がりまして。ご確認いただければと思いまして、お呼びしたんです」

警察官のこの言葉で3人は驚きましたよね。

そのカレーライスが運ばれてこなかった友人とは昼間から会っていないわけですから。

言われてみれば死んでもおかしくないわけなんだけども、皆てっきりナンパでもしているんだと思っていましたから、信じられないんですよね。

部屋に入りましたら結構広い部屋で床がコンクリートで、ベットがある床にクッションのようなものが敷かれていて、その上にブルーシートが敷かれていて、人形のようなものが寝かされていたそうですよ。

でも3人はそやっぱりそれが自分の友達だということが信じられない。

それでそのブルシートを見て不思議に思ったのが、普通、人一人分の大きさというのは決まっているじゃないですか。ところがやけにそのシートは、「長い」というんです。

(随分長いシートだな)と思った。

そういうふうに思っていましたら、警察の方が「申し訳ないですが、ご確認いただけないですか」と言った。

「わかりました」といい、その坊さんは顔のところに手をかけた。

少しだけめくり、すぐに分かった。

ずっと一緒にいた仲間の顔ですからね、少しだけ見ればすぐに分かるんですよ。

案の定それは一緒に来た自分の友人なんです。

どうしたんだろう・・・一体どうしちゃったんだろうと思った。

それでも自分を冷静に保ち、「はい、間違いありません」と言った。

他の二人も相当驚いているようで、「お前どうしたんだよ・・・。お前なんでこんなことになっちゃったんだよ」と口々に言っている。

そりゃそうですよね。

ナンパしていると思っていた人間が、死体となってここで寝ているんですから。

皆起きたばかりのこともあるし、信じられないという気持ちからボーッとしている。

それで、3人はしばらくボーッと見ていたんですけども、警察官に聞いてみた。

「どうして亡くなったんですか?」

「いえ、まだわかりません。解剖でもすればわかるんでしょうけども、今はまだわからないんです。」

「海で溺れたんですか」

「いえ、溺れたと言えば溺れたんでしょうけども・・・。そういうような状況ではないと思います。」

「心臓麻痺ですか」

「心臓麻痺かもしれない・・・」

「それで、そういった状況で発見されたんですか」

「いや、それが非常に説明しづらいんですけども・・・。」

そういって警察官は口を濁した。

警察官は歯切れの悪さから、(一体なんだよ)と思った。

と、仲間の一人が口を開いた。

「おい、ちょっとこれを見ろよ。さっきから気になっていたんだけどさ。

人間一人の大きさって決まってて、膨らみだって決まってるはずだろ。

やけにこのシートは長くないか?

アイツはなんだ、溺れてこんなに伸びたとでも言うのか?」

確かにその通りだと思い、シートを眺め、警察官の方をチラっと見ると、警察官がコクリと頷いた。

それで坊さんは警察官に聞いた。

「すみませんけど、もう一度下の方まで見てもいいですか」

しばらく警察官は考えたあと、「よろしいでしょう」と言った。

「どうぞご覧になってください。」

もうものすごく嫌な感じがしながらも、確かめないわけにもいかないですから、3人はゆっくりシートめくっていった。

友人の服が見える。

ウエットスーツを着ている。

どんどんどんどんめくっていく。

シートを腰のあたりまで下げたとき、嫌なものを感じたというんです。

(嫌だな・・・)

ゆっくりとめくっていくと、腰のあたりにグレーのなんだかもやもやしたものが見えた。

(なんだこれ・・・)

怖いんですけど、一気にめくった。

そしたら、丁度彼の太ももあたりのところに、老婆の頭がひっついており、腕が太ももに絡みついている。

何のことはない、死体は2つあったんですね。

彼の足に婆さんが絡みついているんです。

だからシートは長かったんだ。

「何ですかこれは!」

そう警察官に聞くと

「実はこのお婆さんの身元も既にわかっているんです。

4日前に行方不明になった方で、恐らく間違いはないでしょう・・・」

でも何で4日前に居なくなった婆さんがこいつに引っ付いているんだろうと思った。

こいつは泳ぎもうまいし、こいつが飛び込んだ瞬間に婆さんがひっついたんだとしたら、こいつは逃げれたと思うんです。

「こいつは逃げなかったんですか」

警察官は何とも言えない顔をして、何も答えない。

「4日前に居なくなったお婆さんですよ。すでに死んでるわけでしょ。

死体でしょ、だったら何であいつの足に絡みつくことが出来るんですか」

警察官は言った。

「だからそれが何でなのか、私たちも分からないんですよ・・・」

 

※「プライア」これはポルトガル語で「海岸、ビーチ」という意味です。このプライアというお題でポルトガル語で作文を作ってこいと言われたので、稲川淳二の「海に潜むもの」をポルトガル語に訳してみました。結果は外国人講師もビビることに。稲川淳二すげえ!今、改めて見直してみると原典の部分を省略して訳した部分が多いなあと、つくづく反省。そして改めて見てみると、原典の凄さに気づく。お坊さん、レストラン、サーフィン、警察、すべてがつながっており、恐怖をあおる。稲川淳二って凄いとつくづく感じました。